第13章 聖なる夜に
「ユウスケはどこでしょうか!?」
廊下を慌てて走る音がする。
ユウスケのお父さんとお母さんだ。
来てくれた…
私は立ち上がった。
ユウスケは、目を覚まさない。
人にぶつかり、階段から落ちた私を
ユウスケは、抱き止めてくれた。
だけど、その弾みに、
壁に激突して、頭を強く打った。
「初めまして。ナナミが大変お世話になっています。水沢ナナミの父です。…この度は…!!」
バパは、ユウスケのお父さんとお母さんに
土下座をした。
「水沢さん、どうか頭を上げて下さい。」
お父さんとお母さんは、
バパの側に膝をつけた。
「私共は、花本ユウスケの父と母です。こちらこそ、ユウスケがナナミさんに、大変お世話になっています。」
パパが、ひと通り経緯を話し、
ユウスケのお父さんとお母さんと一緒に
主治医の先生のところへ向かった。
私は、まだ目を覚まさない
ユウスケが眠る病室に
静かに入った。