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僕の視線の先に

第8章 夏の夜の現実




「もう荷物残ってないか?」




ケイタが部屋を見渡す。
女子は、泊まった部屋を掃除している。





僕は結局、帰らずに泊まったが
ナナミちゃんは、自宅が近いから
迎えが来て、帰って行った。


「また連絡するね。」


僕の返事も聞かなかった。






ゴミをまとめ、裏庭に置きに来たら、
カナがいた。



「おはよう、ユウスケ。」



「…おはよ。」



「ナナミ、可愛くなったよね。」



いきなりか…



「そうかもね…」



面倒になりそうだ、
帰りたい。




「ナナミとは付き合わないで。」


え?



「え、どうして?」


「どうしても。」


カナの目がまっすぐだった。




「付き合わないよ、別に。誰とも。」

僕は、それ以上言うつもりはなかった。




「終わったから、帰るね。」


直ちに帰りたい。
落ち着かない。


僕は下を向いたまま、
カナを残し、裏庭から出た。








「あれ、ユウスケは?」


ケイタの声がうっすら聞こえた。





僕は下を向いたまま
山本の家を出た。




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