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僕の視線の先に

第7章 長い夏





「…で、何が原因なの。」




朝から不穏な空気だった。






今、僕の目の前に
新入生のミカが立って
下を向いて泣いている。




「黙ってちゃ、わからないよ?」





僕はいつものように
2年の稲葉を見た。
しかし、今日に限って
僕の目を見ようとせず
部室を出て行ってしまった。






ミカは、ただポロポロ泣いている。





「…弱ったな。」








どうやら、二人は付き合っているらしい。
ミカが、同じ部員の男子と話していたのが
稲葉は気に入らなかったようで、
ミカにキツク当たったようだ。




「知らないの、ユウスケ先輩だけですよ、見てれば、わかりますもん。」




ぬ。
ちょっとイラッと来る。




「あ!スミマセンっ。」



睨み付けたら、慌てていた。







これだから、面倒だよな…
恋愛ってさ。





「早く仲直りしに行きなよ。」





周りの後輩が、
珍しく、気の利いた事言う、と
コソコソ言ってる。





「ちょっと…僕だって、その位言えるよ。」





みんな、ニヤニヤしてた。









その後、稲葉とミカは
仲直りして、謝りに来た。


二人共、照れながら
僕に報告してきたよ。






人騒がせだよな。







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