第1章 桜
3年の校舎に入り
掲示板のクラス発表を
確認した。
「おい、ユウスケ、オレと一緒だ」
いきなり後ろから、
抱きつかれた。
小、中学から腐れ縁のケイタだ。
「またかよ。絶対、先生ワザとだよな。」
「まぁ、そう言うなよ。」
笑いながら、ポンと背中を叩かれた。
ちょっと軽いが、いいヤツだ。
人づきあいに興味ない僕にとって
唯一の友人かもしれない。
先生も、心配してか、
高校入学してから、
ずっとクラスが一緒だ。
マンガを描くのに
人づきあいに興味がないのは
良くない。
唯一、ケイタだけが、
僕がマンガを描くのを
知ってるから、
「今日、保健室でこんな事あったぞ。」
「隣のクラスで、すげぇかわいい子がいてさぁ」
「駅前に出来た文房具屋、マンガ用のペンとか、色々揃ってるぞ。遠くまで買いにいかなくても、よくなったな。」
こんな感じで、色々ネタをくれる。
いいヤツだろ。
ちょっと女好きだけど。
でもいいヤツだ。