第20章 僕達の旅立ち。
高校に入ってから、カナとは話していない。
僕の気持ちは、夏祭りから止まっている。
カナと付き合いたい?
わからない。
あの夏祭りの、一時の高まった気持ちだったのだろうか。
でも。
それでも、目の前で、僕に謝っている、
この女の子が、目に入らない。
カナがちらつくんだ。
「あのさ。」
僕は、何を言おうとしてるのだろうか。
涙を浮かべた女の子が、顔を上げた。
「ちょっと、みんなから離れて話そうか。」
僕が何か言うたびに、周りがギャンギャン
騒ぐんじゃあ、この子もかわいそうだよな。
恥ずかしそうに、女の子は頷いた。
バーベキュー場から少し離れたところに、
ベンチがある。
あまり離れてしまうのも、バツが悪いから、何となく見える場所を選んだ。
「あの友達、ずいぶん賑やかだね。キミとは、真逆っぽいけど。」
いきなり本題?を振るのも、どうかな、と思い、話を反らしてみた。
本題?第一、僕は、今、何の話をしようとしてるんだろう。
隣に座った女の子は、僕に、あの騒がしい
彼女達の紹介をし始めた。
途中から、よくわからなくなったけどね。
「でさ。」
僕は、早くこの面倒な場から
解放されたかった。
聞いてみるしかない。