第18章 スポットライト
風間ナレーション
~僕は、池に飛び込む際、下に、毎朝、高台から旗を掲げている、松崎がいる事を知っていた。そして、池に飛び込んで、彼女が手を差しのべてくれた時、彼女と再び目が合い、僕は確信したんだ。彼女に恋をしている、と。~
松崎ナレーション
~私は、右手をケガした風間さんに代わり、週刊カルチェラタンの原稿のガリを切るのを頼まれた。そして、カルチェラタンに通う度に、学生達のカルチェラタンに対する思いを知り、風間、週刊カルチェラタン編集長兼生徒会長の水沼と一緒に、カルチェラタン存続に立ち向かう事になる。~
風間ナレーション
~僕達は、心を通わせていた。1枚の写真を見るまでは。その写真が、僕の部屋の机に、ひっそり隠してある写真と同じものだと、判るまでは。松崎は、亡くなった父親の名は、澤村幸一郎だと言った。今は、母方の姓になっていると。僕の父の名も、澤村幸一郎だ、と聞いていた。写真も同じものだ。
僕達は、兄妹だ。~
風間は、松崎の方を指差し、そして、腕を下ろし、松崎に背を向けた。