第16章 僕達の感情
ケイタを見送り、空を見つめた。
僕達の気持ちとは真逆に
爽やかな青空だ。
曇った灰色の空に昇るより、
爽やかな青空の方が、いいかな…
「…ユウスケ」
ナナの声がする。
…振り向く事が出来ないよ。
爽やかな青空が、涙で見えなくなってきた。
…何で気が付かなかったんだろう。
僕は、親友なのに。
もしかしたら、何度か、僕に打ち明けようとしたのかもしれない。
でも、そう簡単には打ち明けられない内容だ。
…ケイタ…ごめん、ごめん…ケイタ。
空を見上げて、泣く僕を
ナナは後ろを向いて、見守ってくれていた。