第7章 極道の世界
侑李「いい加減にしろよ一般庶民が。迷惑だっつってんだろ」
「………」
彼の冷たい目線が…鋭く突き刺さる。
「すみません…でも…10分…5分でいいんです。智くんに逢わせてくだ…」
ぱぁんと、頬に彼の平手が飛んだ。
雅紀「ちょっ…何すんだよ!」
雅紀が慌てて俺を下がらせようとする。
侑李「調子乗んなよ温室育ちのぼんぼんが!!帰れって言ってんだよ!!」
温室育ちの…ぼんぼん…。
侑李「あんたが一緒に居て何が出来る?足引っ張って迷惑掛けて…命を危険にさらして…足手まといなんだよ」
「………」
侑李「うぬぼれるなよ。もう彼はあんたなんて好きじゃない。元の生活を楽しんでるから安心しな」
そう言いながら彼の手が…シャツのボタンをひとつ外す。
そこには…赤い痕がいくつも咲いていた。
「それって…」
侑李「あぁ。あんたバージン?これ見て察する事も出来ないんだな」
「………」
侑李「付き合っててセックスのひとつもしないなんて…本当に恋人だった訳?物珍しさで付き合っただけだろ。付き合ったっていうのもビミョーだけど」
「……そんな…」
侑李「大野さん…何度俺の事抱いてくれたかなぁ。ふふっ、覚えてないや」
「っっ…」
知念さんが…俺の耳元で囁く。
侑李「彼…最高にセックス上手いんだ。彼に抱かれる度にさ…俺蕩けちゃってもう…たまんない。一晩に何度もくわえちゃうんだよね。彼のあれ…。サイズもおっきくてさ…腰使いも凄いんだ。あー…思い出したらヤりたくなっちゃった」
ぺろっと首筋を舐められる。
雅紀「いい加減にしろよ…!」
侑李「黙ってろよしょぼちん」
雅紀「は!?」
侑李「彼も言ってくれるんだ。『侑李のケツ最高に気持ちいい』って。それに…中出しされると…もう昇天モノ。あんたもしてもらえば?そこのしょぼちんに。まぁ大したテク無さそうだし小さそうだけどな」
雅紀「お前っ!!」
「止めて雅紀!!もういいから!!」
知念さんに殴りかかろうとした雅紀の腕を引っ張る。
「………すみませんでした…。もう…来ません」
雅紀「し、翔ちゃん!」
俺は全力でその場を走り去った。