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雪の華【気象系BL小説】

第19章 引き裂かれた2人


ー翔sideー


木漏れ日と鳥の鳴き声で目が覚める。


身を捩りながら目を開けると…俺を見つめる愛しい人の姿があった。


「ん…智くん…?」


智「おはよ」


肘を付いて智くんは笑顔で俺の髪を撫でる。


「おはよ…。いつから…起きてたの…?」


智「ちょっと前かな…。寝顔可愛かったから見とれちゃった」


「恥ずかしいよ…」


智「何言ってんの。もっと恥ずかしい事したじゃんおいら達」


「やだぁ」


翔くんは恥ずかしそうに顔を隠した。


智「後さ、中出ししちゃったからお腹痛くなるかも。起きた時に掻き出しはしたけど」


「か、掻き…?」


「指で…とりあえず残ってる分は」


翔「う、嘘ぉ…」


「ふふっ、可愛いなぁ翔くん。後で薬飲もうね」


翔「………うん…」


「ほーら、顔見せてよ」


シーツを掴み、翔くんの上に乗りながらおいらはそのシーツを頭から被った。


翔「わぁっ!」


シーツに遮られた空間。
おいらはバサバサとシーツを動かしながら翔くんを見つめた。


翔「ははっ…もう止めてっ」


「ふふっ、ほーら」


翔「あははっ、もう智くんてば…!」


シーツの中は異空間みたく、まるで2人だけの世界に居るみたいな感覚になる。


今までの事も、これから起こるであろう苦難の道も…何もかも忘れさせてくれた。
今だけは…この幸せに浸っていたい。
翔くんと結ばれた幸せを…味わいたい。


翔「ふふっ、くすぐったい…」


「いいじゃんおいでよ」


翔くんの身体中にキスすると翔くんもお返しとばかりにキスを返す。


おいら達は最高の幸せを感じていた。
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