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雪の華【気象系BL小説】

第17章 対決


潤「………帰るのか?」


「………翔くんとこに行く」


潤「あいつ閉じ込められてるんだろ?」


「そんな事まで喋ってんのかよ二宮は…」


潤「まぁな…で、行っても逢えないだろ」


「何とかするよ」


潤「せいぜい頑張れよ」


「ふっ…せいぜいは余計だっつーの…」


ぶらぶらを手を振る潤に手を上げておいらはふらふらと…その部屋を出た。





これで…終わった…。
翔くん…今から行くよ…。










長い長い道のりだった。
こんなに…翔くん家…遠かったっけ…?


身体中全てが痛い。
でも…よく動く。
翔くんに…逢いたいから…。


櫻井家の屋敷が見える。
閑静な高級住宅街の中でも一際目立つその家の回りには…確かにSPだろう。
スーツを着て耳に無線を着けた人達が何人も張っていた。


「おいら1人を排除する為だけに…よくやるなぁ…」


おいらは壁にもたれ、携帯を取り出した。


ある人の元へ電話をする。


影山『もしもし影山でございます』


「影山さん…?大野です」


影山『大野様…!大丈夫でございますか?』


「はい何とか…全部…終わりました…多分…」


影山『………どうかなされました?』


「ちょっと…怪我しちゃって。それより…翔くんに…逢えますか?」


影山『………今どちらに?』


場所を伝えると…待ってろと言われ直ぐに電話は切れた。


「はぁっ…しんど…」


壁にもたれたままズルズルと座り込んだ。


「………翔くん…」


怪我の痛みと…疲労でウトウトしかけた時、エンジン音と共に車の明かりに照らされた。
その瞬間…おいらの意識は途絶えた…。
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