第9章 デート前日 その2
田「はぁ。」
さっき、行くって宣言しちゃったから行くことには行くんだが、もし、もし本当に月島と京花ちゃんが付き合ってるのなら、俺の初恋は失恋ってことだよな…。
俺が初めて好きになった人。
京花ちゃん。
最初、話しかけられただけでも緊張してうまく話せなかった…。
もしかしたら、その時からすでに好きだったのかな。
その時からすでに月島と付き合っていたのかな。
でも京花ちゃんが笑ってくれるなら、幸せでいれるなら、
俺はそれでい…
田「…良くねぇよ。」
これは俺のワガママかもしれない。でも俺は願っている。
月島と付き合ってませんように…。
京花ちゃんを幸せにするのが俺でありますように…。
どうかこの初恋が叶いますように…。