第15章 男子会
はぁ…。
しかし問題だな…。
この前の感じだと京花は俺のこと覚えてなさそうだ。
思い出すまでは、簡単には仲良くなれないか…?
星「京花…。」
私「あれ?呼びました?」
星「あ、いや…!きょ、きょう、教科書!教科書忘れちゃったなぁって思って…ね。」
ふぅー。危なかった…。
何とかごまかせたけど、
私「そうだったんですね!星野、先輩ですよね?」
やっぱり俺が『柊ちゃん』とは気づいてないか…
星「う、うん。覚えててくれたんだ。嬉しいな。」
私「一年の間でも結構有名ですよ?東京から来たイケメンの先輩だって!」
星「なんだか照れるな。そういえば京花、ちゃんは龍と仲良いんだよね?」
私「田中先輩ですか?仲良いって言っていいのかわかんないですけど、仲良くなりたいとは常に思ってますね。」
星「そうなんだ。俺さ、今龍たちとよく一緒にいると思うから見かけたら声かけてよ。俺も京花ちゃんと仲良くしたいし!」
本当は思い出してほしいけど、覚えてないならまた一から始めるしかない。
私「はい!よろしくお願いします!」
星「うん。よろしく!あ、あと俺のこと柊でいいから、京花って呼んでいい?」
私「はい!」
星「ありがとう。京花。」
昔みたく柊ちゃんって呼んでくれるその日まで。
俺は諦めない。