第12章 噂
~放課後~
田「おい月島!お前噂聞いたよな?」
月「はい。聞きましたよ。」
田「その噂のことでどうしようって思ってたのに、もう既に噂が嘘だって回ってきたんだけど!!」
縁「すごいよね。朝からその話題で持ちきりだったのに、放課後になったら嘘だってみんな言うんだよ。まぁみんなが嘘だって気づいてくれてよかったけど、1日で噂を消しちゃうとか月島何したの?」
月「京花と一緒に噂は嘘だって伝えただけですよ。」
そうだ僕達はあのやりとりを残りの昼休み、10分休みの間でやり続けたんだ。まぁこんなに早く広がるなんて思ってなかったから、僕たちも驚いてるんだけどね。
田「なんだよ…。俺の出番なしかよ…。」
縁「でもまぁ良かったじゃん。月島たちに感謝だな。」
田「そうだな。ありがとな!」
月「…お礼とか別にいいんで、早く京花とくっついたらどうですかー?(ニヤニヤ)」
田「う、うるせぇ!///俺には俺のペースがあるんだ!」
縁「そんなのんきな事言ってると誰かに取られちゃうぞー。(ニヤニヤ)」
この時はまだ知らなかったんだ。この先あんなことが起きるなんて…。過去に戻れるのならこの時の俺に言ってやりたい。
縁下たちの言う通りだって。