夢幻回廊【裏夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニス】
第1章 無色透明の君(荒北靖友)完結
「布施チャン!?
ナァニしてんよ?」
『家に帰ってよく考えたら
お互い連絡先知らない事に
気付いて…その…』
「で、ワザワザこんな
暗い道のりを歩いてきた挙句
部室にも来ねぇで1人
ここに突っ立ってたってかァ?」
『…ハイ…練習の邪魔になるかと…』
暗くて表情はわかんねぇけど声の感じは
反省しているように聞こえる
そりゃ一方的に
置いてったオレも悪いけどォ
「バァカか!なんかあったら
どーすんよ!一応お前女なんだからァ!」
『…ゴメン…』
布施チャンの声が小さくなっていく
「チッ!罰としてこれから
待つなら部室で待ってろ!」
『へっ?』
「待ってるつーなら
帰り送ってやっからァ!
1人でフラフラすんな!わぁったか?!」
『…うん!ありがとう❤︎
なんか…嬉しい…』
ちぇ…顔見れなくて損した気分だぜ
「ホラ、帰んぞ?付いて来い」
『うん!』
布施チャンがオレの後に小走りで続く
少し歩くと明るく賑やかな通りに出る
布施チャンに目をやると
華奢で白くて横顔でさえ可愛いな
もっと近くで見てぇ…
こういう時ってどーすんだ?
今までの女は向こうから
勝手に絡みついてきてウザい位だったのに
布施チャンは少し離れて付いてくる
「な、横に並んでくんナァイ?
離れられると送ってる意味ねぇし」
俺がそう言うと
歩く速度を上げて横に並んだ
手が触れそうな距離なのに
絡めてくる事もない