第98章 伝えたい想い（東堂尽八）生誕記念　完結

「金城！オレに巻ちゃんの
帰国を隠すなんて！！」

「東堂、ウッセ！
俺がナイショにしろって言ったんだよ！
店休んででも迎えとか来そうだから！
それに、な…」

荒北が言葉の最後を濁して
厨房に目をやる

「姫凪ー！持って来ォい！」

姫凪！？
馴れ馴れしいぞ！荒北！

いや、荒北と姫凪は
幼馴染だが
今はオレのオレだけの姫凪であって…

『尽八、もうすぐ上がりでしょ？
店長には話してあるから
座って？ほら、早く！』

ブツブツ言ってると
厨房から姫凪が大きなケーキを
運んで来る

『一日早いけど
誕生日パーティ！
お店の好意でここで開いて良いって
だから、ほら！
久しぶりに皆で飲んだら？
後から新開とか福富来るし…』

「田所っちも来るッショ
差し入れには期待しない方が
良い…ショ」

ほぼインターハイの
オールスターじゃないか！