第90章 低温火傷にご注意を（白布賢二郎）生誕記念　完結

それに！

「うっせー

他の男にしがみついたまま
言うなよ
説得力ねぇし」

そろそろ
その役得男にも
イライラしてくんだけど？

『瀬見さん！すいません！』

「いや、俺的には
ラッキー……」

「はい？なんですか？
（デレデレしてんな
狙ってたの知ってんだよ
釘刺したの忘れたのかよ
それともわざと？わざと？）」

瀬見さんを睨みつけると

「ナンデモナイデス
目で物を言い過ぎるのヤメテ」

やっと俺の腕の中に
帰って来る布施

ホッとしてると

「釘刺されても
睨まれても
恋愛は自由だからな！
あんま、モタモタしてたら
今度は本気で口説くからな！」

釘より深く刺さる
捨て台詞。