第90章 低温火傷にご注意を（白布賢二郎）生誕記念　完結

全く…ホント鈍感だよな…お前…

「…ごめん！イライラしてて
言い過ぎた！
お前を泣かすつもりじゃなかった
本当にごめん！！」

ガバッと頭を下げると
やっと上がる顔

よし、見たな？

泣いてねぇな？

「…って、言おうと思って
追いかけて来たら…
ソッコーで他の男に
口説かれてンじゃねぇよ
この警戒心皆無の
鈍感クソオンナ」　

早く戻って来いよ
いつものお前。

『酷い！賢二郎に
振られてショックだったの
慰めて貰ってただけだもん！』

慰められる理由なんかねぇのに
バカ女。

「誰が振ったんだよ！
まずお前告ってねぇだろ！」

『でも！分かるじゃん！
賢二郎しか見てないじゃん！
でなきゃ家からクソ遠い高校
選ばないわよ！
バカな頭から煙出るまで
勉強なんかしないわよ！
忍び込んでまで…部屋…行かな…い…』

分かりにくいって。