夢幻回廊【裏夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニス】
第2章 ◎俺の素顔(忍足侑士)完結
やけに早く目が覚めてしまった
髪を梳かして制服に着替える
手首に付いてた手形は
もう消えていた痛くもない
鏡の前で笑顔を作ってみる
昨日までと同じ顔で笑えてる?
何度も何度も笑ってみるけど
答えは出なかった
「お早う御座います忍足様が
お迎えに来られましたよ?」
使用人の声に一気に
鼓動が早くなった
『はい!スグに降ります!』
とっさに答えたものの
足が動かない
そのまま暫く経った
「姫凪?何してる?」
ドアの向こうから兄様の声
『ごめんなさい!!今出ます!』
「遅いぞ?寝坊でもしたか?」
ドアを開けると呆れ顔の兄様と
「おはようさん♪寝坊なん?」
侑士さんが立っていた
『いえ…!その…はい…』
シドロモドロで答えると
「ハハッ、どっちやねん(笑)」
侑士さんはいつもと変らない
笑顔で私の頭をなでる
私の大好きな侑士さんの手
『あ…侑士さん…
お早う御座います…』
ドキドキしながら挨拶をする
「ん♪おはよ~今日も
姫凪は可愛いな☆」
『もぅ…またぁ…』
良かった…大丈夫だ
私もいつも通りに出来てる
きっとこのまま
いつもの日常に戻るはず
私はそう思ってた
侑士さんと兄様と別れ
教室に入ると
「姫凪昨日…大丈夫だった?」
サクラが挨拶より先に
聞いてきた
『え!?何が!?』
思わず大きな声が出る
「…なにか有ったんだ?
もしかして…何かされたの!?」
明らかに挙動不審な私に
サクラが心配そうに聞く
『えー…と…何か…う~…
サクラ!聞いて~?』
情けない声を上げた私を
サクラは屋上に連れて行った