第12章 ♤キズを癒やす手（牛島若利）完結

「お前なぁ…教えてやってもいーけど
多分牛島さんに俺が殺される」

『えぇ！？牛島さんそんな怖い人！？』

「ハハ…そうそう。だから
俺に生きて欲しけりゃ自分で
牛島さんに聞けよ
多分そっちのが喜ぶんじゃないか？」

自分で………かー。
これは超難題じゃない？
でも喜んで貰いたいし………

「姫凪顔がマジ過ぎる（笑）
自然体でいれば良いンだよ
そのままが一番可愛いって」

『賢くん！？』

真っ赤になる私を見て
笑う顔は
本当にいつもの賢くんで
私もいつもの調子に戻る

「なぁ、姫凪、牛島さんと
付き合えてよかったな？」

『え？私賢くんに言ったっけ？』

「いや、聞いたんだよ…」

誰にだろう？
牛島さんかな？
なんか意外。そういう事いう人に
見えなかったんだけど
少し違和感を覚えながらも
牛島さんが
私を彼女だって言って
くれたかもと思うと
とっても嬉しかった