第11章 ♡ヨカニセ？ブニセ？（岩泉一）続編　　完結

『ゴメン…でもコレで留年したら
顔向け出来ないんだけど…？』

「走って帰る」　

『…ダメ、戻りなよ…』

「送る」

『私なら大丈……』

「朝からずっとフラフラしてたべ！？
その上ヤられてんだから
黙って送られとけ！』

え、チョット、待ってよ

『京谷くん？なんで？』

見られてたの？！

「首。ソレ増えてる。」

私の首についたキスマークを指差す
見られてたわけじゃないけど
なんかやたら恥ずかしい

『見ないでよ………』

「見たくてそんなもん
見たわけじゃねぇ」

『ん？』

「アンタを見てたら見えただけだし
そんなん見ちまってマジ気分わりぃ」

京谷くんが私を？なんで？

「か、勘違いすんな！たまたま
アンタがオレの周りチョロチョロ
してっから見てただけだ！」

『そうだよね…ゴメン』

「…謝る事でもねぇけど…」

『…うん。』

「だから…黙って送られとけ…まだ
顔色悪ぃ…」

『…うん。』

「行くぞ…」

京谷くんに道を説明しながら歩く
会話は殆どないけど
怖いと思ってた京谷くんのイメージが
急速に変わっていく