夢幻回廊【裏夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニス】
第9章 解けない魔法(東堂尽八)完結
姫凪side
仲間のグループからの詰問にあい
しばらく見に行くのを控えてと
遠まわしに言われた
でもどうしても東堂様は見たい
コッソリ気配を消して見ていたはずなのに
東堂様はアッサリ私を見つけ出し
あろう事か話しかけてくる
あぁ。もうこれで弁解出来ない。
案の定他のファンの子達からも目をつけられ
誰からかもわからない
悪意に満ちたメールが届く
こんな事になると分かっていたから
今まで極めて地味につとめてきたのに
ただ東堂様から話しかけて貰えるのは
あたしにとっては正に至福の様な時間で
さっき走り去ってしまったのを
一人になってから後悔していた
どうせこんな事になるなら
あの時もっと話せばよかった
かと言って今更戻る訳にも行かないし
今日はもう帰ることにした
校門を出ようとした時
「あ!姫凪さーん!」
また真波君だ。
『どうしたの?練習は?』
「(自主)休憩中です♬
さ、何話します〜?」
話す事は決定なの?いつの間に?
『イヤ…もう帰るし…』
「姫凪さんも寮ですか?」
『ううん。実家だけど…』
「じゃあ送りましょうか!?」
じゃあってなんだ?送るってなんでだ!?
『イヤ…休憩しなさいよ…』
「だって、姫凪さん1人で帰して
イヂメられたらオレ嫌ですし」
『え…?』
「前もあったんですよね〜東堂さんの
ファンの子が仲間割れで怪我したの」
真波君の言葉に心臓がビクリと跳ねる
そう言えばさっきから携帯のバイブが
やたら鳴ってる
仲間はきっと、あたしが抜け駆けしたと
思ってるから助けは期待出来ない
ただ実際にイタズラメールが来てても
何もないかもしれないし
真波君の練習の邪魔をするのも悪い
んー…と唸ってると
「送ったら目一杯回して戻りますから
気にしないで良いですよ?」
なんか見透かされてるようで
チョット怖くなったものの
「さ、いっきますよ〜!どっちですか?」
真波君は物凄く張り切っている
どうしようか…