夢幻回廊【裏夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニス】
第8章 ◎俺の素顔②(忍足侑士✣続編)完結
-侑士side-
不安で仕方ない
明らかにケンヤの姫凪を
見る目が変わってきてる
姫凪はそんな事には
全く気付かない様で
相変わらず無防備な笑顔をむける
逃げるようにその場を去った
姫凪の警戒心のなさが
俺をイラつかせる
同じくらい自分のガキくさい態度が
情けなかった
着替えを済ませ外へ出ると
ファンの子らに囲まれた
愛想笑いを浮かべて受け取ると
その子らは嬉しそうに笑う
いつもと同じ風景。ふと視線を
そらすと姫凪がこっちを
見ていた
「姫凪?どないしたん?」
女子を置き去りに近づくと
『あの…聞きたい事があります』
見たことが無い顔
『昨日、女の人と居ましたか?』
イキナリ切り出された台詞に
一瞬言葉が出ない
「あ、あぁ。たまたま知り合いに
逢ったけど?何で知ってるん?」
『ケンヤさんが見たって・・』
ケンヤのドあほ。しょうもない事
いいやがって…
「あぁ、ケンヤにも逢ったわ…
で?それが何や??」
イラつきから態度が冷たくなる
『あ…いえ…別に。ゴメンナサイ』
「そうか。ほな、俺からもいい?
何でまだケンヤと仲良くしてるん
2人でコソコソ…何話してるん?」
俺が言うと姫凪は
目をそらして俯く
「何、その反応。何かあったん?」
ムッとした俺の声に
姫凪はビクリと肩を揺らす
『何もないです・・』
「ほな、なんで目そらすん?
何かあったんか?姫凪」
目を見据えると
『何も無いです・・』
潤んだ目で首を振る
どっかおかしい
「姫凪、ケンヤが何を
言うたかは知らんけど、俺は
姫凪だけやで?」
そう言って抱きしめると
『ハイ。信じてます・・』
ホッとした声で呟く
やっぱりケンヤがいらん事
吹き込んだみたいやな
何のつもりや?まさか…本気で
姫凪を…?