第8章 ◎俺の素顔②（忍足侑士✣続編）完結

『侑士さん？早く行かなきゃ…』

「ﾊｲﾊｲ…姫凪送ってから
その足で行くわ」

『そんな悪いです!車呼びますから
大丈夫ですよ』

「あかん。ﾓｳチョイ一緒に居たい
えぇやろ？」

姫凪の前やと嘘みたいに
デレデレしてしまう
正に骨抜きや

姫凪を送り、ダラダラと
駅に向かう。ﾏｸﾄﾞに入ると

「おっそいわ～!
ナンパでもしとった～ん？」

ケンヤがﾌﾞｽっとした顔で言う

「アホか。彼女送ってたんや」

「彼女!?ユーシが?まさかやろ？
どーせｾﾌﾚとﾔｯとたんやろ？(笑)」

「そんなん居らん!彼女や」

ムッとして言い返すと

「マヂ?へぇ…信じられへんわ…
彼女可愛いのん？」

ケンヤは興味津々に身を乗り出す

「当たり前や…って、なんでｵﾏｴと
こんな所で恋バナせなアカンねん
さっさと帰るで」

「ﾊｲﾊｲ。あ、そや。明日から
しばらく氷帝のテニス部で世話に
なるから、案内してな」

「はァ!?まぢでか？！」

「おん♪ｵｻﾑちゃんがそっちの
ｺｰﾁと話しつけたから超まぢ♪」

最悪や…唯でさえ暑苦しい
夏の練習に、五月蝿いのまで
加わるとか…ありえへんわ～
俺は大きなため息をついた