夢幻回廊【裏夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニス】
第7章 ○溢れる想い〜後編〜(海堂薫)完結
姫凪side-
惨敗記録を更新した
私はまた愚痴を零しに
来てしまう
それがリョーマを
苦しめてるなんて
全然気付いてなかった
『リョーマぁ!また駄目
だったよーー』
リョーマに泣きつく
「また?これで何連敗?」
リョーマが呆れたように聞く
『もう解んない…抱きしめて
くれたのに…スグ離された…』
「へぇ…ホント尊敬するよ…」
リョーマが小声でつぶやく
『ソンケー?何に?』
私が顔を覗きこむと
「布施の攻撃に耐える
海堂先輩にね」
遠くを見て言う
顔を背けたリョーマの耳が
少し赤くなってる
『リョーマ?何か赤いよ?
熱でもあるんじゃない?』
私が耳に触ると
リョーマがビクッと席を立った
『どうしたの!?』
「布施がイキナリ触るから」
リョーマの顔がみるみる
赤くなっていく
『ごめん!触られるの嫌い?』
慌ててリョーマから手をどかす
「…別にイキナリで驚いただけ
もうしないでよね」
リョーマはスグいつもの調子に
戻って話に付き合ってくれたから
あの後リョーマが
暫く私と顔を合わそうと
しなかった事になんて
全く気付かなかった