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夢幻回廊【裏夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニス】

第7章 ○溢れる想い〜後編〜(海堂薫)完結


リョーマside-

二人をくっつけたのは
親切心なんかじゃない
自分が楽になりたかったから
だから感謝なんかしないで
俺なんか信用しないでよ
無防備に笑うな
抑えた気持ちの扉が開く

布施は逢った時から
海堂先輩しか見えてなくて
話題はいつも先輩がらみで

落ち込んだり
はしゃいだり
ウザイって思ってたのに
いつの間にか
海堂先輩より俺のほうが…
なんて思ってる自分が居た

俺は布施に恋をしてた
相談に乗るのも
他の奴より布施と仲良く
なりたかっただけ
おかげで布施はすっかり
俺を信用しちゃってる
俺はいい人を演じ続けてた

二人が両想いなのは
傍から見れば一目瞭然なのに
布施はまったく
気付いてない
このまま気付かずに居たら
布施は先輩を諦めるだろうか
なんて情けなくも思った事もある

あの日また布施は
海堂先輩の事で
落ち込んでた
テニス部に来るのを
止めようとしてた
膝を抱え俯く布施が
妙に可愛く見えて 

”俺に逢いに来てよ”

なんて思わず言ってしまった
悩む布施に

”すれ違うと思うけどね”

なんて言ったのは
二人の為なんかじゃない
俺がただ布施に
逢いたかったから
そんな事もまったく
気付かないなんて
鈍感なやつ

きっと布施の頭の中は
海堂先輩で一杯なんだろう
俺はただの友達だと痛感した
心が重かった
もう楽になりたかった 

布施が先輩とくっつけば
俺は諦めもついて
楽になれると思った
そんな簡単な問題なら
苦労はしないのに
俺もまだまだだね
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