夢幻回廊【裏夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニス】
第7章 ○溢れる想い〜後編〜(海堂薫)完結
姫凪side-
大好きな薫ちゃんが
彼氏になった
呼び方が”薫”に変わった
幸せでたまらなかった
部活のない日は一緒に
居てくれるし
本当に私を
大事にしてくれるって
自信を持って言える
でも、付き合って結構たつのに
未だにキスすらしてくれない
抱きしめてもくれないし
手を繋いでさえくれない
私ってそんなに
魅力ないのかな…
本気で凹むよ?
「ふ~ん…つまり
欲求不満なんだ?」
『そんなアッサリ
言い切らないでよ…』
身も蓋も無い事を
あっさり言い放つのは
越前リョーマ
何でも相談できる大事な
友達だ
私と薫の仲をくっつけて
くれた恩人でもある
それ以来、
私のリョーマに対する信頼は
右肩上がりなわけで
ついつい惚気や愚痴を
言いにきてしまう
「布施から迫ったら?
海堂先輩だって男だし
案外コロッと…」
『そんなのとっくにやってるよ!
なのに無反応だから
落ち込んでるんじゃん』
「あっそ、海堂先輩さすが
凄い精神力だね」
『感心しないでよ~自分の
色気の無さにかなり凹む〜』
「…ほら。もうすぐ
お迎えくるよ?」
フォローなし!?
まぁ、聞いてくれるだけでも
感謝しなきゃなんだけどね…
「姫凪、帰るぞ」
『はぁい♡じゃぁね!
リョーマ♪』
「…bye」
リョーマは後ろ向きに
手だけ振った
私は薫のお迎えに浮かれて
お礼を言い忘れてたことすら
気づかなかった
感謝しなきゃって
思ったばっかなのに
薫の顔を見たらそんなこと
一瞬で吹っ飛んじゃったんだ