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荊【R18】

第7章 離さない、……。


「最近、牡丹さん見かけないですねー。」

「そうですね。」

「また、オレ達と遊んでほしいっすよねー。」









…牡丹が相手をしたのは、執事なのか。

声の主からすると、白田と赤川だな。

僕は、無意識に握り拳に力を入れていたのか、爪が食い込み血が出ていた。

何度も気絶させるほど、牡丹を懲らしめて自分の心も納得したと思っていたが、全然足りてなかったらしい。










「牡丹さん、ハヤトさん出かけてていなかったのに、助けを求めていて可愛かったですよね〜!」

「来もしない助けを求める牡丹さんの姿はとても滑稽で、私も久々に他人の哀れな姿を見れて楽しかったです。」

「また3人で、ハヤトさんお出かけの日に襲おうぜ〜!」

「賛成です。」












…牡丹の言っていたことは本当だったんだ。

牡丹は、僕を裏切っていなかった。寧ろ犯されていたんだ。

裏切って傷付けたのは僕の方じゃないか。

なんで僕は信じてあげなかったのだろうか。



…悔やんでももう手遅れだ。
僕は牡丹を傷つけた。
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