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荊【R18】

第5章 離さない、永遠に。


「ん…。」







牡丹は背中の痛みで目を覚ました。まだ開ききっていない目で確認する限り、ここはメイド部屋だと理解する。

気を失った牡丹をハヤトが運んでくれたのだと、理解するのに時間はかからなかった。

隣には新品のメイド服が、これでもかと存在を主張していて、牡丹はため息をこぼす。



着替えるためにハヤトに着せられたであろう、パジャマを脱ぐと、牡丹は驚いた。

ぐちゃぐちゃで今にも解けそうだが、背中の傷を覆うように包帯が巻かれていた。









「なんで…。」








牡丹は、傷つけられたのに、手当てをしてくれたハヤトの気持ちがわからなかった。
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