第4章 離さない、教えてあげる。
「牡丹の悲鳴聞きたいから、猿轡外すね…。ああ、涎でぐちゃぐちゃだね。」
牡丹は猿轡を外されるが、ずっと付けられていたので顎の違和感は残ったままで、顎がむず痒い。
「たくさん鳴いてね。」
そう言うとハヤトは今までで1番、鞭を強く打ち付ける。鞭のしなる音が耳も貫く。
ヒュンッ…パシンッッ!
「あはははは!」
「やぁぁああっ!!」
牡丹は悲鳴をあげる。喉が痛くなるほどの大きな声で悲鳴をあげ、すぐに俯いてしまう。
ハヤトはクスリと笑う。
「拷問部屋は防音で、外のメイドや執事に
聞こえないから、たくさん鳴いてね!!
ああ、ゾクゾクするよ!!」
「もう…やめて…ください…。」
ハヤトはメイド服をナイフでびりっと破り、牡丹の背中を露わにさせる。背中は鞭の後で、水膨れとなり腫れているものや、血が滲み滴る傷口で真っ赤になっていた。
「綺麗だよ。
僕だけの傷、僕だけの牡丹。」
「ゃぁっ!」
ハヤトは血の滴る傷跡を何度も何度も舐める。息を吹きかけると、ピクッと体を動かす牡丹を更に追い詰める。
布一枚、当てられていない傷口を直接鞭打ちする。
パシンッ!
「ぁぁあああ!」
傷口からは血が溢れ出て、溢れた血に鞭が打ち付けられ血が飛び散る。