第4章 離さない、教えてあげる。
「あ、ダイニングにローター忘れてるじゃん。」
「はぁ…はぁ…。」
達したばかりで呼吸が荒い牡丹は、体をビクビクと震わせている。椅子をガタガタと揺らす。
「僕は少しここを離れるよ。
勿論、ローターの電源は入れたままね。
何度イってもいいけど、気絶はしないでよ。」
そう告げて、ハヤトは扉に手をかける。
牡丹は外して欲しいと頼むために声を振り絞った。
「ぃ…かなぃ…で…くださぃっ…。」
「1人じゃ寂しいって?
大丈夫、また戻ってくるから。」
ハヤトはニタリと笑う。
部屋のなかは外より薄暗いので、外の光がハヤトの顔半分を照らし、不気味さを引き立てる。
バタン
扉の閉まる音は、ローターに犯されている牡丹1人がいる部屋に響き渡った。