第2章 歓迎
「さあ、お仕置きを始めるよ。
頑張って耐えてね?」
「え…。」
そう言うと、掴んでいた髪を離し、衝動で床に伏せる牡丹の背中を足蹴りし始める。
「僕がいいって言うまで続けるからね。
はははは!」
「ゃめて……くださっ…がはっ。
もぅっ…ぐっ…。」
「喋ってると舌噛むよ?」
抗ってもやめようとはしない。
回数が増えていくにつれて、ハヤトの顔が笑顔で緩む。
「はははははは!
アキラはなんていい
奴隷をよこしてくれたんだろう!
充分楽しめそうだよ!」
「ぁ……。」
幾度となく蹴られた牡丹はぐたっと気を失う。
静かになった事に気付いたハヤトは蹴るのをやめ確認する。
ぺちぺち
名前を呼びながら、頬を軽く叩いても、牡丹の反応は無い。
「何だ。
もう気失ったのか…。」
残念そうに溜息を零すハヤト。
「…ようこそ。僕の奴隷。
喜んで牡丹を歓迎するよ。」
気を失っている牡丹には声は届かなかった。