第1章 オレンジ
エレンside
俺…何やって…
よく見ると、兵長の顔に切り傷があった。
周りを見渡してみると、めちゃくちゃになっていた。
俺…暴れたのか…しかも…兵長に傷を…
エ「兵長…すみません…怪我させちゃって…」
リ「こんなの大したことねぇよ。」
このままだと、兵長が危ない…
エ「兵長…俺…あなたのこと愛しきれません。」
リ「なに…言ってんだ…お前…」
エ「だから…その…もう…俺より愛してくれる人いますよ…きっと」
リ「お前…ふざけたこと言ってんじゃねぇよ。急に何言い出しやがる。お前の変わりなんていねぇよ…お前は特別だ…」
エ「っ!」
そんなこと思っててくれたんだ…
エ「ごめんなさい…愛しきれないとか嘘ついちゃって…本当はそんなことないです…このままだと、兵長が危ないって思ってしまって…」
リ「…分かればいい…」