第1章 オレンジ
リヴァイside
時代は平成に変わり、俺もあれから生まれ変わった。
前世の記憶はしっかりある。
現世に生まれて30年経ったがまだエレンとは会えずにいた。
だが、俺はエレンが会いに来るのを信じていた。
リ「エレン…俺はいつまでも待ってるぞ。」
毎日こうやって海の見える丘にあるエレンの墓に来て話しかけている。
次の日もまた次の日も…
だがある日…
墓の前にフードを深くかぶった男が立っていた。
花を供えていた。
誰だ?
「知ってます?」
俺の存在に気づいてたのか…
「この墓…かなり昔に作られたものなんですよ。海を見たいって願っていた恋人のために作ってくれたんです。優しい人ですよね…そんな人が恋人だったなんて…幸せ者ですよ…」
何で知ってんだ?
リ「お前…」
するとその男はこっちを振り向いた。
!!
そいつの顔を見た瞬間、涙が溢れ出た。