第1章 オレンジ
リヴァイside
俺は巨人討伐に集中していた。
だが…急に思い出した。
『 大っ嫌い!』
そう言って涙を流しながら叫んだエレンの姿が蘇った。
リ「は…何考えてんだ…俺は…」
そんなことを呟いたとき体が持ち上げられた。
!!
よく見ると巨人に掴み上げられていた。
リ「くそっ!」
両腕は巨人の手の中に入ってしまっていて動けなかった。
あー…これで終わりか…最悪な終わりだな…
恋人には振られ…巨人には喰われ…
その時、黒い影が後ろから現れた。
リ「!」
それは…
エレンだった。
リ「エレン!やめろ!巨人化するな!」
エレンは俺に一瞬微笑んだ。
だが、その後、俺の言葉を無視し腕を噛んだ。