第2章 平気
「…………チビ太」
「おっカラ松!…久しぶりだな」
おでんの仕入れをしながらチビ太は歯をこぼして笑った。
ただ、俺はチビ太の言ってる事が解らなかった。
「………久しぶり?」
何が久しぶりなんだ?
昨日ブラザー達とチビ太のおでんを食べた筈だ。
「お前…何も覚えてないのか?」
「なんの事だ?」
いや、俺はそんなことよりチビ太に聞きたい事があったんだ。
「チビ太、俺がそんなに怖いか?」
「は?」
「チビ太、最近俺を見るとき、怯えたようなめで見るから…」
まるで
何かを隠すかのように…………………
「何でおいらがおめぇにビビらなきゃいけねぇんだバーロー」
良かった、いつものチビ太だ。
「それよりおでん食うだろ?」
「あぁ、貰おうか。」