• テキストサイズ

カラ松事変(完結)

第1章 悲哀


「ちび太ァァーーーーッ!!!!やめろぉぉ!!!」

俺は今縄にくくりつけられている。

海はともかく、火は怖い。

かすかに爪先につく火元が足について軽く火傷を覆っている。

だが、その火傷が気にならない位恐怖心が上回っていた。

今くくりつけられている棒は木製だ。

もし燃えて倒れて来たら………

そう思うと近所迷惑でも構わない位叫ぶしかなかった。

助けてくれよ。

おそ松

チョロ松
一松
十四松
トド松


無視すんなよ。聞こえてるだろ?


目に涙が滲んだ。


二階から皆の影が見えた。

窓が空いた。



助けてくれるのか。

ただ



俺は皆に裏切られた。




皆笑顔で

鍋やバットを持って

俺を助けてくれる、そんな期待をさせて、

皆は俺に物を投げた。




闇色の目で


意識が切れる前の一瞬、
誰だか分からないが兄弟の

幻聴が聞こえたんだ。

















『お前、五月蝿いよ?』

/ 45ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp