第3章 落葉
また、俺は目が覚めた。
枕元にあるケータイを見ると、今は午前2時。
短時間に二回も目が覚めるとなんだか二度寝をした気分で軽い頭痛を覚える。
寝返りを打とうと体を右側に回した、その時、
一松が、いない。
トイレか?と思って反対側を向いたがトド松もいない。
二人だけじゃなくおそ松もチョロ松も、十四松もいない。
今2時だぞ?皆が寝ててもおかしくないはずなのに。
俺は階段を降りていく。
十数年過ごしてきた階段は軽くミシッ…となりほんの少し不安定な段差になっていた。
居間にほのかな明かりが灯っていた。
あとで驚かせよう、そんな単なる好奇心で覗いた襖の隙間から覗いた先は驚くべきものだった。