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血の争い【黒子のバスケ】

第5章 同盟


結紀達が、死神である紫原達との戦闘を終えて、数日があった。やはり、なかなかに平和は訪れない。また、大きな戦闘が行われていた。今回は、人間と鳥族の争いだ。先に仕掛けたのは、鳥族だ。

空中からの攻撃ならば人間は防ぎようのないと考えていた鳥族だったが、どうもそうはいかない。人間の方でも日々、武器の性能が良くなってきている。前回の戦闘よりも正確に鳥族に銃で当ててきている。

「怯むんじゃねぇー!!行くぞ!!」

今回の鳥族で指示しているのは日向だ。日向が頭首の為、ここで日向が殺されれば、鳥族は敗北の意味をしてしまうが、逆に他の鳥族の士気を上げやすくなることが大きなメリットでもある。

「皆、頑張れ!追い返そう!」

人間の方で声がけをしているのは、木吉だった。普段は、のんびりとしているが、こういう戦闘の時ではかなり頼りがある人物である。日向と木吉はお互いに睨み合いをする。2人は、何らかしらの縁があるみたいだ。

「とっとと、終わらせるのだよ。」

緑間がそんな風に言って、矢を構える。狙った先は木吉だ。木吉を狙って倒してしまえば、こっちが有利と考えたのだ。前線で戦っているのは緑間や高尾だった。だが、その隙に、緑間を狙っている人物がいた。

「さっさと帰れ、撃ち殺すぞ!」

そう言って銃の引き金を押す人物は、宮地だ。銃弾は、緑間に向かって一直線。矢よりも弾の方が速い。緑間は一瞬の隙を取られ、動けなかった。だが、緑間よりも速く反応したのが高尾。

「真ちゃん!!」

高尾は叫び、緑間を押す。銃弾は、高尾のお腹を貫通する。本当に一瞬の出来事だ。緑間達に取って時間が止まった感覚に陥った。
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