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血の争い【黒子のバスケ】

第4章 信頼関係


森の中を、素早く移動してる結紀、昴輝、彰だった。今回の目的は、前に言っていた人間の領域に入ることだった。森を抜けたら、草原へと続いていた。

草原に出た3人は一旦、止まり人間の領土がある方向へと視線を向けていた。

「久しぶりに、人間の領土に入るね。」

彰が2人に話しかける。そう、彰が言った通りに暫くは、人間の領土に入っていなかった。昴輝が、あぁ…と短く返事をする。結紀は、バサッ…とフードを取った。

そう人間の領域を入ろうとした時は、あえて顔を出していた。その方が、怪しまれずに簡単に侵入ができるためだから。だけど、その行動は昴輝は納得していなかった。しかし、簡単に侵入するにはこれしかなかったからだ。結紀は、ふぅ~…と静かに息を吐いて2人に言った。

「…2人とも、あんまり警戒心を出さないこと。逆に怪しまれて、殺されるだけ。」

「……わかった。」

「うん、分かってるよ。だけど、結紀もあんまり僕達から離れないでね。」

「えぇ…。行こう。」

そして、3人は人間の領域へと向かって走り出したのだった。

人間の領域の手前に止まった3人。そして、近くの木に隠れて、様子を見ていた。その理由は…。

「…門番はいるな…。」

そう門番がいた。必ず、交代制で常にいるのだが…今回は今までとは違った。門番の前で、ある男性が通り掛かった。その時、門番がその男性に声を掛ける。

「すまないが、通行書を見せてくれ。」

「はいよ、いつもご苦労様だな~。」
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