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血の争い【黒子のバスケ】

第7章 護るべき者


同じように戦闘を終えた、鳳凰族や死神族達も治療を受けていた。するど、赤司がいる部屋に入る白銀。白銀もやはりそれなりに傷を受けていた。白銀は、椅子に座って空を見ている赤司に言う。

「赤司が斬った、あの吸血鬼は"完全消滅"したぞ。魂すら残ってねぇ。」

「…そうか。報告、ありがとう。」

赤司は、そう言っては白銀の方を向く。赤司の表情がいつものに戻っていた。瞳の色が左右違っていたのに、今は元通りになっている。そのことに、白銀は何か言おうとしたが、やめた。

そして、白銀は赤司の部屋から出ていった。赤司は、白銀が部屋から出ていく姿を見送っては、再び空を見上げる。雲1つもなかった。

赤司の脳裏で、結紀との会話を思い出していた。結紀の発言がどうも不自然だと感じていたのだ。何かがおかしい…と。だが、すぐに答えが出るわけではなかった。

「…谷矢…。お前の死は一体…。」

赤司はそんなことを呟いていた。その呟きを見守るように聞いていた虹村だったが、何も言わなかった。
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