第1章 3年E組の時間
帰りは渚くんと一緒に帰ることになった。
・・・ていうか付き合ってるってことは
これから毎日一緒に帰ることになるのかな?
なんて悶々と考えこんでいると、
「今日はびっくりすることばっかだったね。
綾乃ちゃんずっと考えこんでる」
少し困ったように笑う渚くんをみてハッとした。
『ご、ごめんね・・・
ちょっと疲れちゃったのかも。』
「そうだよね。
・・・僕も正直、暗殺とか急に言われても自信ないなぁ」
確かに、普段から大人しくて優しい渚くんには
暗殺なんて言葉はぜんぜん似合わない気がする。
「でもね、僕は僕に出来ることだけでもやろうと思う。
綾乃ちゃんのことも、守れるように」
『・・・!
あ、ありがとう・・・///』
照れるわたしを見て、
渚くんまで顔が真っ赤になっていた。
・・・無意識で言ってたのかな?
その後駅までお互い喋れずに今日1日が終わった。
明日からどんな学校生活が始まるんだろう?
渚くんとも、もっと仲良くなりたい!
わたしはE組に期待し始めていた。