第12章 緑の紋章
目をあけると横にはスヤスヤと、大野が
俺にくっつくように寝息をたてている。
松『…頭いて…。 やっちまった…
途中からあまり覚えてないし…』
大『…ん。 潤くん起きてたの?
大丈夫…?』
松『ごめん…大丈夫…。
アイツが送ってくれたの? 』
大『…うん。 …櫻井さんって。
潤くんの友だち?職場の人?』
大野が再び抱きついて上目づかいで
聞いてくる。
松『大使館に勤めてるんだけど、
二回目にこっちに来てから、
こっちで活動するのに色々と面倒みて
くれるからってダンスの先生が紹介
してくれたんだよ。』
大『でも… なんか年も近そうだし
なんか……かっこよかったよね…
頻繁に遊んだりしてるの?』