第10章 アンダルシアに憧れて
2人はハッとしたように、凄い良かった
とほめてくれて照れてしまう。
大『本当… かっこいい。危ない…』
次は2人も踊って見せてくれることに
なって準備をしながら大野の口から聞
こえるか聞こえないかくらいのボリュ
ームでつぶやく。
…大野さん、今の心の声?
ってか危ないって何だよ。
そう心の中でつぶやきながら、2人の
ダンスを見つめた。
涼介はやってるだけあって確かに上手
いけど、大野も本当に上手いだけじゃ
なく魅力的で。
松『マジ…… 危ない』
危ないってこういうことかと俺も、
聞こえないくらいの声でつぶやく。
いわば、彼のギャップにやられたの
もあるけど、それ以前にも魅力的で
…
この時から俺は、彼に恋をしてしまっ
たんだ。