第8章 アンダルシアンロック
今度、松本は大きなダンスの大会に
出るらしく練習で夜出かけてて行って
寝た頃に帰ってきて…そういう面でも
すれ違いになっていて。
大『ただいま…』
誰もいないとはわかっている部屋に
声をかけて、パチンと電気をつけて
カーテンをあけると白の村の夜景を
一人眺めた。
大『…潤くん。』
そうでつぶやいてしばらく物思いに
ふけて、また一人で眠りについた。
しばらくそんな生活が続いていたが
俺は少し長い休みをとって、マーク
のところに行くことになった。
ホームステイ先のマークとは松本は
仲良くしていたし
行くことに特に何も言われることもな
かったが、松本に手紙を書いてテーブ
ルに置いて「行ってきます」と
そっと家を出た。