第1章 アンダルシアの夜
俺がこの街に来たのは
四年前、30才の誕生日を迎えた時だ
った。
ガウディ…白の村…宮殿…建物や
街並みに惹かれてここアンダルシア
を選んだ。
俺は大野智。
学生の頃に三週間、ホームステイを
していた頃に語学学校で一緒になった
男と15年振りにBALで待ち合わせる。
大『Ola! 久しぶりだなぁ~
じゃあ、俺はこのConde de Valde
mar Reserva 1986年を。
それと、アヒージョと、』
松『本当に、ひさしぶりだよなぁ~
パエリアはどうする?
やっぱはずせないよな。』
ひさしぶりと挨拶をかわして、とり
あえず注文をすませる。
そうしてテーブルに、ワインと料理
が揃って2人で乾杯をする。