第24章 モンテフリオ
それから…2年半の月日が過ぎていた。
目が覚めてから、しばらくして涼介が
きて日本に戻らないかと言われたけど
スペインには、とどまる事を選らんだ。
マー『お~い、智。 もう出発しないと
間に合わないぞ。』
今日は、ようやくまた再開すること
が出来た個展の最終日。
大『あ~い。 今、行くよ。』
最終日に伴って挨拶があるため、
着慣れないスーツを身にまとい
鏡でチェックを終えると、潤くんと
の写真をギュッと胸に抱きしめると
『いってきます。』
そう挨拶すると、家を出発する。
マー『いよいよ最終日だな。』
大『ああ………
潤くん…様子はどうだった?』
個展が始まってから、毎日様子を見に
いってあげられてなかった。