第22章 ダークナイト
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ここはいったいどこなんだろう。
いっそのことまた記憶なんてなく
なってしまったら楽なのに…。
大『潤くん…』
暗闇の森の中。歩き疲れて座り込ん
でしまう。
天を仰ぐと月が見えて悲しみが増し
てくる。
…智さん 踊りましょう
ほら。
意識が遠くなってきて、松本の声が
聞こえてきて手を伸ばして掴もうと
する。
大『恥ずかしいよ… 潤くん。
ふふっ…』
松本の首に両方の腕を回して、抱き
あいながらステップを踏む。
ふふっ……
ふふふっ……。
大『潤くん… 好きだよ…』
俺もだよ。 智さん…
愛してるよ。
大『へへ… 俺も。
潤くん。 愛してるよ』