第13章 エルロシーオの巡礼
涼『でも……
潤が手放すなら…俺が智の事もら
うから…
俺…正直俺の名前呼んでくれたって
……
すごい嬉しいよ。』
松『俺は………
俺も……智さんが 好きだよ…
誰にも負けないし、誰にも渡さない
……
……だけど俺がずっと縛り付けて
たから
事故の前もそういうのが原因で距離
をとってて…
だから…それが原因で…智さんの
記憶が飛んだんじゃないかって…』
泣きながらそう言う松本の手を
離して、
涼介はソファーから立ち上がっ
て病室を覗き込む。
涼『だったら……まぁ…
このまま離れるっていうのもいいん
じゃない?
それなら俺からは、智に潤の事言う
こともしないから。
もうここで終わり。 潤とは
さよならだ。』