第8章 7月7日、合宿1日目!
〜数日前〜
「……というわけで、最初の遠征は僕、烏養君、そして椎名さんの車に分かれて東京に向かいます。」
1回目の遠征の説明を武田先生が話す。
そこに手を挙げたのは孝支くん。
「俺、椎名さんの車がいーです!」
負けじと手を挙げたのは蛍くん。
「…僕も」
「ツッキーが椎名さんの車なら僕も!「山口うるさい…「ごめんツッキー」
山口くんは蛍くんに言い負かされてる。
「女神のお車‼︎乗りたい‼︎」
そう言うのは2年赤点免れたコンビ。
いやいや、女神とかないから…
そんなやりとりを見ていた日向くんがなぜか手を挙げ出す。
「おっおれも!」
「「「おまえ(日向)は関係ないから‼︎」」」
「みんなひどい!」
だって日向くん、補習だから乗れないし…
結局収拾がつかなくなってしまったためクジを引き、そのクジを引いた番号順に好きな席を選ぶことになったのだ。
「じゃあ行くぞ!」
澤村くんの掛け声を合図に、みんながクジを前にして構えのポーズをとる。
「「「せーーのっ!」」」