第7章 You're mine
夜遅くなってしまったので簡単な夕飯を作り食べさせた後蛍君を家に送り届けた。
家に帰るまで口数も少なかったから心配はしていたけどあまり声をかけることができなかった。
家に帰り、スマホを確認すると新着メッセージが何件か入っていたので開く。
蛍:今日はごちそうさまでした
蛍:あとすいませんでした
蛍:他の男とあまり話をしないでください
蛍:触れさせたりもしないでください
蛍:僕、嫉妬深いですよ?
蛍:夏乃さんのせいですよ
蛍:責任取ってくださいね?
読みながら軽く笑い、メッセージを送り返す。
夏乃:じゃあ合宿の時には守ってね?
メッセージアプリを閉じようとすればすぐに電話が入る。
蛍くん…早い。
『もしも「合宿いくんですか?」
『うん。仕事で。』
私がそういえば電話の向こうから深い深いため息が聞こえる。
「…油断しないでくださいよ?男ばっかりなんですから」
『わかってるよ?』
畳み掛けるように言われてしまい笑ってしまった。
「…お休みなさい」
『お休み。』
電話を切ろうとすると蛍君に名前を呼ばれた気がしてもう一度スマホを耳に当てた。
「スキ…ですよ?」
こそっという蛍君が可愛くてつい私も言ってしまった。
『わたしもすきよ?お休み』
そう言うと、蛍くんが照れ隠しで何かを言う前に急いで電話を切ったのだった。